中津ハリエット｜訪問マッサージと鍼灸・あん摩治療院

むくみにはいろいろな種類があります

一般的に両足や手がむくんだり、顔がむくんだりするものを全身性浮腫といいます。心臓や肝臓、腎臓など内臓の疲れを女性の場合はホルモンバランスで月経前症候群（PMS）も原因となります。

これに対して、片足だけなどに浮腫が生じるものを局所性の浮腫といいます。血管やリンパ管などの閉塞や炎症が原因です。リンパ浮腫はこの局所性の浮腫に分類されます。
 

リンパ浮腫とは

リンパ浮腫のほとんどは二次性で子宮がんや乳がんの術後にリンパ管が集まるリンパ節を切除した場合、リンパ管の狭窄、閉塞などにより浮腫が生じます。
リンパ浮腫だからといってリンパ節が腫れるわけではありません。症状に気がつきだすのは、始めは足の指や甲、かかと、手の甲などです。症状が進むと皮膚が線維化して硬くなり、悪化すれば象皮症などを発症します。

通常のむくみは、夜遅くの過剰な塩分や水分摂取を控えて、横になって休めば、翌朝にはスッキリと改善するものですが、リンパ節やリンパ管自体に問題があるリンパ浮腫だと、体に貯留した組織液を回収できずむくんだままになります。

浮腫の保存的治療には複合的理学療法（CDT）があり、①スキンケア、②医療徒手リンパドレナージ、③圧迫療法（弾性包帯・弾性ストッキング）、④圧迫下の運動の４つがあります。
当院では、徒手リンパドレナージ施術、圧迫療法を実施しています。

美容エステでいうリンパドレナージとの違い

エステで受けられるいわゆるリンパドレナージは、オイルなどの滑剤を使用して筋肉やリンパ節周囲を強く押し揉んだりされているのではないでしょうか。医療で行われる徒手リンパドレナージにオイル・滑剤は使用しません。

リンパドレナージの目的は、リンパ節を刺激し、リンパ管を適切に開き、体に貯留した組織液を誘導し排液していくからです。

美容エステでいうリンパドレナージとの違い

お風呂の浴槽に溜まった水をいきなり深い下水道に流すことはできません。浴槽の栓を抜き、排水します。リンパ管にも組織液を排液する入口があります。これは表皮近くの浅い位置にある毛細リンパ管です。

毛細リンパ管は、表皮からフィラメントという紐のようなもので引っ張られ、リンパ管の蓋を開くのです。そのため皮膚は滑らさず、軽く押さえ皮膚を伸ばしていくような柔らかい手技になるわけです。

当院では、医療リンパドレナージ施術での浮腫に対しての施術を行っています。
浮腫治療においてはセルフケアが最重要となります。
循環器（心臓、肝臓、腎臓）等の基礎疾患をお持ちの方は、基礎疾患をしっかりと治療しないと、浮腫の改善は認められません。

治療的に局所へのリンパ液の停滞を予防及び改善するためには、セラピストの徒手によるリンパドレナージとの併用が効果を高めます

末梢に貯留した余分な組織液を排液する
徒手ドレナージ施術を実施。足背や足首周辺の浮腫がスッキリし、歩行時に影響する足関節の動きが楽になりました。

当院で使用している弾性包帯です。

施設・在宅での訪問マッサージのご利用者の多くは、
既往による高血圧や、廃用性の筋力低下によって
足の浮腫みが多くみられ、浮腫への治療のご相談があります。

訪問マッサージでも医療リンパドレナージを受けられます。医療保険を適用し、一回の施術が209円～554円でご利用頂けます。

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